四国お遍路 徳島地蔵峠〜十九番札所

2022.05.23

本日、上鮎喰バス停からスタート。

地蔵院までの道は、登校する小学生とのすれ違いに笑顔をいただく。挨拶してくれる子。物珍しそうに見る子。自分の子供の頃が想い出された。人とのすれ違いに癒された。

ところが…ここからは経験したのとのない道のりだった。

地蔵峠。まるで人の気配が感じられない山道。「怖い」と思うことさえ怖かった。楽しいハイキングではない。お遍路なのだと思い知る。陽の光とアスファルトの道が見えた途端、歯がガチガチ震えて少し涙が出た。

「足元注意。生き物注意。感謝が元。天地の恵み。万人のおかげ。ありがとうございます」大きな声で何度も繰り返す。

恩山寺まで12km。

やっと道路に出てホッとするも

またすぐに山道。

足元にトカゲ?と思ったらとても小さな蛇が姿を見せてくれた。

峠を抜けやっと人工物に触れる。

「マムシ注意!」

信号待ちで止まった車の中から若いお兄さんがお接待をくださった。冷たいお茶とお心遣い。嬉しかったし清々しかった。突然で南無大師遍照金剛が出ず。走り去るのを見送りながら3回唱えさせていただいた。

歩きはじめた頃は、美しいものがたくさん目に入ったのに、いっぱいいっばで見えなくなっていた事に気づかせてくれた紅白のお花。

大通りの反対側にクルマが止まった。笑顔のご婦人からお接待をいただく。見つけてわざわざ追いかけてきてくれたのだそう。涙腺はどんどん緩んでいきます。

久しぶりのお接待小屋。休むのは本当に大切。無理が自分を壊す事を知ってしまった。ほんの少し休むだけで身体はまた頑張れる。

井戸寺でいただいたお接待のお饅頭でさらにパワーを充電する。

一歩一歩が近道。

恩山寺まで1.8km。

恩山寺ビランジュ。桜と同属のバラ科の常緑高木なのだそう。とてもやさしい緑色。初めて見た。

さらに坂を登りようやく恩山寺に到着。

納経を済ませて次に向かう。田んぼをのぞくと小さなオタマジャクシがたくさん。

そして十九番札所立江寺。

午後からのリモート仕事に向けて、急ぎ納経を済ませ走って立江駅に向かう。電車に乗って徳島駅に着く頃にはそれまで何ともなかった右膝が痛みで曲げて歩けなくなった。

仕事が終わった頃にはますます痛みが増す。それでもお腹は空く。足を引きずって馴染みとなった「さわらぎ」さんに伺う。遠方の地でホッとする場所に出逢えたことに今夜も感謝。

明日また歩けるか否か。氣望さんの力を借ります。

本日の歩行距離 22.5km。

怖い、という体験が宝物になった。

Fukumiya